11.04.2018

ヘミングウェイ未発表短編、日本語版掲載へ 戦争描く

 日本ヘミングウェイ協会顧問今村楯夫氏による未発表短編"A Room on the Garden Side"「中庭に面した部屋」が、11月7日発売『新潮』12月号に掲載されます。
 朝日新聞に関連記事が掲載されています。
 https://www.asahi.com/articles/ASLBR0JBMLBQUBFE005.html

10.09.2018

アフリカツアーのお知らせ

会員の皆様

今村顧問より、追加のお知らせです(2018年10月24日)。
日経新聞の記者で森林インストラクターの免許をもっている鈴木康浩さんから1月4日から13日の10日間の日程なら参加できるとの申し出があり、当初の2月22日から3月3日の日程を変更しました。最低、4名の催行で実施が可能です。是非とも残り2名の参加者が必要です。ヘミングウェイのアフリカ・サファリ体験をいっしょに楽しみませんか。出発前までにヘミングウェイのアフリカに関わる作品に現れる樹木と草花を可能な限りリストアップし、現地で実際にそれらを目にすることが出来るかどうか、鈴木さんと一緒に確認したいと思います。」
今村顧問よりお知らせです(2018年10月9日)。
 アフリカツアーが開催されます。今回はまさにヘミングウェイが体験した一帯に泊まります。テントの宿泊5日、ロッジやホテルが3泊。期間は来年、2月22日(金)東京発3月3日(日)東京着(上記の通り日程変更)。これだけ長い期間のアフリカ滞在で、格安、¥428,000円。
 出発前にGreen Hills of AfricaとUnder Kilimanjaroの勉強会を1、2度行い、ヘミングウェイの体験し、描いたアフリカを熟知し、それぞれに注視すべきものを顕在化することをみんなで議論したいと考えます。
 詳細や疑問は今村顧問にメールで問い合わせてください。

9.25.2018

2018年度 第29回全国大会



日本ヘミングウェイ協会 

29回全国大会 

1. 日:20181117日(土)~18日(日)
2. 場   所:関西学院大学 西宮上原キャンパス
      H号館(17日)およびA号館(18日)
      (兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155)(http://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_000374.html

1117() H302教室】>
10:00-10:10 開会の辞 大会運営委員(全国大会担当)・小笠原亜衣(関西学院大学)

10:10-12:35 研究発表
10:10-10:55 発表(1)司会・久保公人(大阪大学)
Lay Sion Ng (大阪大学・院)「“His eye was the most alive thing David had ever seen”: A Non-Anthropocentric Perspective on the African Story in Ernest Hemingway’s The Garden of Eden
11:00-11:45 発表(2)司会・辻秀雄(首都大学東京)
横山晃(テキサス大学ダラス校・院)「パフォーマティヴ/シアトリカルな身体の感情——ヘミングウェイとフィッツジェラルドのモダニスト・スタイル」
11:5012:35 発表(3)司会・塚田幸光(関西学院大学)
若松 正晃(福山大学)「母親に去勢されるNickDarl “Now I Lay Me”と As I Lay Dying における母の存在-」

12:35-13:50 昼休み・合同委員会 H303教室】

13:50-17:00 シンポジウム「ヘミングウェイと女性表象―「悪女」、「誘う女」、「病む女」を再読する
コーディネーター/シンポジスト・古谷裕美(中央大学・非)
          シンポジスト・長谷川裕一(関東学院大学)
シンポジスト・戸田 慧(広島女学院大学)
シンポジスト・河田英介(国士舘大学)
15:4016:00 コーヒー・ブレイク)

17:00-17:30 総会 事務局長・新関芳生(関西学院大学)

18:30-   懇親会 
 会場:「芦屋モノリス」旧通信省芦屋別館 http://restaurant.novarese.jp/asm/
芦屋駅から徒歩5分の好立地。昭和4年に建築され、芦屋の街とともに多くの物語を刻んできた歴史的建造物「旧逓信省芦屋別館」。その風格ある建物に現代のセンスを調和させ大人のためのゲストハウスとして再生された、素敵なレストランです!もちろん、本協会の懇親会は気楽な楽しい会ですので、ふるってご参加ください。会費は5千円程度の予定です。
出席希望は事務局(hemingwayjapan@yahoo.co.jp)へemailで通知願います。〆切は112日(金)
準備の都合上、必ず、事前の出席通知をお願いいたします。
    

1118() A202教室】>
10:00-12:30 ワーク・イン・プログレス
10:00-10:15 イントロダクション・移動
10:15-11:30 グループセッション
Aグループ:コーディネーター・高野泰志(九州大学)
    渡邉 俊(早稲田大学)「ツーリストとしてのジェイク・バーンズの眼差しの捻れ―『日はまた昇る』におけるパストラル空間の再考―」
Bグループ:コーディネーター・新関芳生(関西学院大学)
    中村亨(中央大学)The Torrents of Spring における女児置き去りの逸話と、文壇におけるヘミングウェイの位置取りについて」
11:30-12:30 全体セッション

12:30-12:35 閉会の辞 会長・前田一平(鳴門教育大学)


印刷用の大会プログラムと発表要旨は下記からダウンロードできます。
大会プログラム
発表要旨

4.23.2018

Newsletter 74 記載事項の訂正

 日本ヘミングウェイ協会 ニューズレター編集室から 5月ワークショップ「会場案内」の「見出し」の訂正のお願い。

 現在会員の皆様に配布させていただいているニューズレター74号の16頁、本年度5月のワークショップの「会場案内」の見出しに訂正が
ございます。
正しくは、
 「静岡大学静岡キャンパス」ではなく「東京女子大学」
です。
(「見出し」表記のみ訂正をお願いします。その他マップ等に訂正はございません。)
 
 ご迷惑をおかけして大変申し訳有りません。お間違えのないようにお早めのご準備をお願い申し上げます。
 このようなミスが再発しないよう、編集委員一同、今後一層の注意を払いながら編集作業に取り組みたいと存じます。
  今後ともニューズレターをよろしくご愛読くださいませ。

日本ヘミングウェイ協会 ニューズレター編集委員長 中村嘉雄

4.18.2018

日本ヘミングウェイ協会 2018年5月開催 ワークショップのお知らせ

日本ヘミングウェイ協会

2018年5月 ワークショップ

日時:2018年5月19日(土)10時〜12時30分
場所:東京女子大学(東京都杉並区善福寺2丁目6−1)
   24号館1階 24101教室
※19日18時頃から会場近辺で懇親会(会費5000円前後)を予定しておりますので、ふるってご参加ください。懇親会への参加については事務局(hemingwayjapan@yahoo.co.jp)までメールでお申し込みください。
締め切りは5月7日(月)です。

■タイトル

「ヘミングウェイに学ぶ創作技法―“The Killers”を読む」

■メンバー

司会・講師 中垣恒太郎(専修大学)
   講師 若松 正晃(福山大学)
   講師 岡田 大樹(専修大学(兼))
   講師 児玉 晃二(関東学院大学)

■概 要

ヘミングウェイの創作論は、同時代作家から21世紀現在の表現者に至るまで絶大な影響力を持ち続けている。青山南編訳『作家はどうやって小説を書くのか、じっくり聞いてみよう!(全2巻)』(岩波書店、2015)は、『パリ・レヴュー』(The Paris Review, 1953- )に掲載された、ジョージ・プリンプトンによるヘミングウェイ自身(1958年)へのインタビューを含む1950年代から21世紀におよぶ計22の作家によるインタビューを選出したアンソロジーであるが、作家が創作について語るとき、ヘミングウェイはその準拠枠として常に用いられている。この系譜は、筒井康隆『創作の極意と掟』(2014)、村上春樹『職業としての小説家』(2015)から、マンガ家の『荒木飛呂彦による漫画術』(2015)まで継承されている。
 また、近年注目されている「アダプテーション」の概念理論からも、とりわけ視覚文化の表現者たちがヘミングウェイの作品世界から創作の源を得ていることも注目に値する。「映像の詩人」と称されたアンドレイ・タルコフスキーが全ロシア国立映画大学在学中に同級生たちとヘミングウェイの“The Killers”を翻案した20分ほどの短編映画(1956)を手がけている。影や鏡を用いた技巧、会話表現など後に開花するタルコフスキーの表現技法の萌芽を見出すことができる初期作品として研究者の評価も高い。さらに先行する“The Killers”の翻案映画作品となるロバート・シオドマク監督版(1946)も、「フィルム・ノワール」のジャンルを代表する位置づけであり、「ナタラージュ」と呼ばれるナレーションとモンタージュを合成した概念による独特の手法が効果的に用いられている。あるいは、イラストレーター・絵本作家、佐々木マキの初期漫画作品として、同じ“The Killers”の翻案となる「殺人者(ヘミングウェイによる)」(1968)が雑誌『月刊漫画ガロ』にて発表されている。先鋭的な手法に自覚的な他のメディアの表現者にとっても、ヘミングウェイの作品が自身の手法を育んでいく上で道標となってきた。
 このような同時代および後世の多様な表現者が現在に至るまで参照し続けているヘミングウェイの創作技法の系譜を踏まえた上で、本ワークショップでは、“The Killers”の作品講読研究を展開する。1926年5月16日、女性をめぐるわずらわしい問題から逃げるようにして旅に出たヘミングェイがマドリードの小さなホテルにてわずか一日で書き上げたとされる“The Killers”は、Scribner’s Magazine(1927年3月号)に発表され、第3短編集Men Without Women (1927)に収録されている。
 「ヘミングウェイに学ぶ創作技法」というテーマを掲げ、ヘミングウェイの「氷山理論(省略技法)」やハードボイルドの手法に至る着想と発展、会話表現、人物の心情、視点や時間の技法、ニック・アダムス連作としての位置づけ……など様々な観点から再検討を試みる。多彩な表現者たちがヘミングウェイの創作論、創作技法からどのように学び、どのように創作のインスピレーションを得てきたのか。さらに21世紀の今現在、創作をめぐる現場においてヘミングウェイはどのように有効でありうるのであろうか。
 ヘミングウェイ研究者、同時代作家のFaulkner研究者、現代アメリカ文学研究者・翻訳者の観点から、それぞれ若松正晃氏、岡田大樹氏、児玉晃二氏に、作品講読に根差した論点を自由に提起いただき、登壇者およびフロアを交え、様々な観点から作品を吟味検討してみたい。多くの表現者がその斬新な手法に感銘を受け、創作のインスピレーションを得てきたこの短編作品を軸に多彩な研究の観点を交錯させ、さらに、創作表現、創作教育の可能性までをも展望することにより、ワークショップならではの人文学研究の饗宴を目指したい。
 多くの方々のご参加を心より歓迎します。

■東京女子大学への主な交通機関

<JR「西荻窪」駅から>
JR「西荻窪」駅(JR中央線、JR中央・総武線、東京メトロ東西線乗入)
・ 北口より徒歩12分
・ 北口(1番のりば)より関東バス・西10・吉祥寺駅(北口)行バスで「東京女子大前」下車
※ 中央特快、通勤快速、通勤特別快速は西荻窪駅には停車しません。
※ 土・日・祝日は中央線快速が西荻窪駅には停車しません。中央・総武線各駅停車または東京メトロ東西線乗り入れをご利用ください。
<JR「吉祥寺」駅・京王「吉祥寺」駅から>
JR「吉祥寺」駅(JR中央線、JR中央・総武線、東京メトロ東西線乗入)
京王「吉祥寺」駅(京王井の頭線)
・ 北口(3番のりば)より関東バス・西10・西荻窪駅行バスで「東京女子大前」下車すぐ
※ JR中央特快、JR通勤特別快速は吉祥寺駅には停車しません。
<西武「上石神井」駅から>
西武「上石神井」駅(西武新宿線)
・ 南口より関東バス・西02・西荻窪駅行バスで「地蔵坂上」下車 徒歩5分


1.16.2018

2018年5月WSと11月全国大会の日程・場所のお知らせ

2018年度のワークショップと全国大会は下記の通り開催されます。
多くの皆様のご参加、そして研究発表等へのご応募をお待ちしています。

◎2018年5月 ワーククショップについて
■日時:2018年5月19日(土) 午前中
■場所:東京女子大学(東京都杉並区)
■コーディネーター:中垣恒太郎氏
※5月19日午後~20日:日本英文学会全国大会が同会場で開催されます。

◎2018年度 第29回全国大会について
■日時:2018年11月17日(土)午前~18日(日)午前
■場所:関西学院大学 西宮上ケ原キャンパス
■研究発表募集 
全国大会の研究発表を募集しています。エントリーは随時7月末まで、「発表要旨」を添えての応募締切は8月末となります。
 へミングウェイ研究全般はもちろん、ヘミングウェイと他の作家を横断する研究、ヘミングウェイと教育の連関など幅広く歓迎します。研究歴を問わず多くの方々の積極的なご応募をお待ちしています。(研究発表には審査がありますことご承知おきください。)大学院生の発表に対しては、協会から研究奨励金が支給されます。
■ワーク・イン・プログレス発表募集 
 全国大会のワーク・イン・プログレスにおける発表を募集しています。エントリーは随時7月末まで、「発表要旨」を添えての応募締切は8月末となります。
 未完の研究、中途の研究、未解決の問題などなど、完成された研究である必要はありません。未完成のまま提示して,みなで問題を共有し議論し、あるいはアドヴァイスをおくり、その研究を実りあるものにするのが目的です。ご応募があったものは原則としてすべて受理します。多数のご応募があった場合などには、調整をさせていただき、全国大会以外の機会も含めて臨機応変に発表機会を設定します。なお、ワーク・イン・プログレスも大学院生への研究奨励金の対象となります!
■エントリー/応募/照会
下記にて、エントリー・応募を受け付けております。
大会運営委員<全国大会担当>・小笠原亜衣:aiogasawaraアットkwansei.ac.jp