4.17.2017

2017年5月ワークショップの詳細をお知らせします

日本ヘミングウェイ協会2017年5月 ワークショップ

■日 時:2017年5月20日(土)10時〜12時30分
■場 所:静岡大学静岡キャンパス(静岡県静岡市駿河区大谷836)
     人文社会科学部B棟4階402教室
■タイトル
「"My Old Man" を読む」
■メンバー
司会・講師:小笠原亜衣(関西学院大学)
   講師:水野尚之(京都大学)
      森 瑞樹(広島経済大学)
      松井一馬(慶應義塾大学(非))
■概要
 5月のワークショップではここ数回、ひとつの短編作品を複数人で論じる形式を採用している。今回は『われらの時代に』(1925)所収の “My Old Man”(「ぼくの父さん」)を4人の発表者で論じる。
 ヘミングウェイが “My Old Man”を書きだしたのはパリに到着して半年あまり経った1922年7月から9月頃と考えられている。夏の競馬シーズンにあたるこの時期、実際の競走馬Ksar(ヘミングウェイは本作でも『午後の死』でも”Kzar”と表記)とKircubbinが本命馬だった7月の特定のレースを利用して作品が書かれたという(ちなみにこのレースは八百長レースではない)。『移動祝祭日』(1964)の「偽りの春」でも書かれるように、ヘミングウェイはパリ時代に競馬場にでかけレースに興じた。こうした知識や経験は“My Old Man”での競馬場の正確な描写や、音が聞こえるようなレースの臨場感に活き活きと結実している。Michael Reynoldsは、直接の観察をニュース等から得た二次情報と結びつけて虚構作品に仕立て上げるヘミングウェイの能力こそオリジナルなものであり、これはシャーウッド・アンダソンからもエズラ・パウンドからも、あるいはガートルード・スタインからも学んだものではない、と当時の師匠的存在を並べて強調するが(“Hemingway’s ‘My Old Man’: Turf Days in Paris” 1990)、Reynoldsがこのようにやや執拗な調子で言わなければならないほどに、初期の批評は “My Old Man”をアンダソンの短編 “I Want To Know Why”(「わけを知りたい」)との比較・影響関係で論じるものが多かった。その後も批評対象として取り上げられることは決して多いとは言えず、Susan Beegel編のHemingway’s Neglected Short Fiction (1989) にも対象作品として含まれてはいるが、しかし、語り手の少年Joe Butlerの語りの二重性に着目する議論(物語時間と語っている時間にずれがある)や、「書くことについて」“On Writing” でニックが “My Old Man”の作者とされていることからニック=『われらの時代に』作者説(いわゆる「メタフィクション」論)を拓くなど、近年は興味深い論考も続いている。
 本ワークショップではヘンリー・ジェイムズあるいはアメリカ演劇がご専門の水野尚之氏、森瑞樹氏、松井一馬氏にご登壇いただき、フレッシュな視点でご議論いただきます。ヘミングウェイ作品における広い意味での暴力と八百長、競争馬のメタファー、騎乗法「モンキー乗り」=黒人の乗り方という連想から拓かれる人種意識、『われらの時代に』の他作品・中間章がつなぐ馬と戦争の連関、疾走する馬と初期映画がつなぐ視覚/語りの実験など、さまざまな視点が予定されています。ぜひご出席ください。
(文責:小笠原亜衣)

■懇親会
 20日18時頃から会場近辺で懇親会(会費5000円前後)を予定しておりますので、ふるってご参加ください。懇親会への参加については事務局(hemingwayjapan@yahoo.co.jp
までメールでお申し込みください。締め切りは5月5日(金)です。

■静岡大学キャンパスマップ



3.16.2017

評議員選挙 結果報告

 2017年3月10日締切の郵送で行われた「日本ヘミングウェイ協会評議員」選挙の結果をお知らせします。

 開票の結果、会則の細則4「評議員の構成は5名とし、・・・」に則り、下記の5名が次期評議員に決定しました。
 尚、次期評議員の任期は2017年4月1日~2020年3月31日までです。

  大森昭生、小笠原亜衣、高野泰志、新関芳生、前田一平 
  (50音順)

  投票数49(有効投票数 48、無効 1)
  得票数24以上が評議員に決定。次点は9票。 

選挙にご協力いただきありがとうございました。
                             以上
日本ヘミングウェイ協会
事務局

3.15.2017

国際シンポジウム:アーネスト・ヘミングウェイ像の再構築 ~21世紀の視座から~のお知らせ

国際シンポジウム:アーネスト・ヘミングウェイ像の再構築 ~21世紀の視座から~

■プログラム:
○ ペーター・ローデンベルク(ハンブルク大学)
Prof. Dr. Peter Rodenberg “The Making of the Brand ‘Ernest Hemingway'” 
○ 宮本陽一郎(筑波大学)
Prof. Dr. Yoichiro Miyamoto “Hemingway’s South-West Island Republic: Literature, Revolution, Tourism”
○ 塚田幸光(関西学院大学)
Prof. Dr. Yukihiro Tsukada “Smyrna Revisited: Hemingway and Cross-Media in the 1920s”
○ 河田英介 (筑波大学)
Assistant Prof. Eisuke Kawada “Toward Global Hemingway: Reordering the Interpretive Grids of In Our Time”
■主催:筑波大学アメリカ文学会,筑波大学人文社会国際比較研究機構(ICR)
■日時:平成29年4月3日(月)14:00~17:00
■場所:筑波大学東京キャンパス 118教室(東京都本郷大塚3-29-1)

詳細は
から

2.23.2017

日本ヘミングウェイ協会評議員を辞するにあたり(今村顧問・島村顧問からのメッセージ)

日本ヘミングウェイ協会評議員を辞するにあたり

今年度2017年3月31日、評議員任期満了に伴い、次期評議員の被選挙人となることを辞退することとしました。1992年度の協会発足以来25年の長きにわたり評議員の職務につき、その間に事務局長(1992年から2000年)および会長(2001年から2010年)を兼務し、協会の活動を行ってきましたが、来期の評議員選挙を前にその候補となることを辞退する次第です。会長職を辞した2011年度からは顧問となり重要事項に対して評議員の諮問に答える任務を遂行してきましたが、その職責は続けていくことを祈念しております。
 評議員の若返りと、前田一平会長および新関芳生事務局長のもとで協会の活動と刷新を図ることを願うものであります。辞するにあたり、協会員のみなさまのご理解と、今後の変らぬご支援とご協力を、改めてお願いいたします。 
2017年2月22日
今村楯夫(顧問)

  本年3月をもって評議員の任期が満了するのに伴い、私は次期被選挙人名簿に氏名を印字していただくことを辞退いたしました。今後は顧問として協会に蔭ながら寄与させていただくつもりです。今村さんは協会設立時から今日に至るまで協会の命運を一手に引き受けてこられましたが、その間、一緒に協会の活性化に少しは尽力できたかと思うと万感胸に迫るものがあります。
  協会は創成期を経てまさに成熟期にありますが、今こそエネルギーに満ち満ちた発想力の豊かな次世代の皆さんに、協会の更なる発展を託す最良の時期だと思います。研究は実に孤独な作業ですが、ヘミングウェイの名のもとに参集された皆さんと4半世紀に亘って刺激し合えたことが、私の研究の源泉になりました。何とも不思議なご縁で、皆様を知り得たのもヘミングウェイ研究あればこその天からの賜物で、私の人生に豊かな色彩を加えてくれました。心から感謝申し上げ、皆様には更なる研究成果を上げますよう願っています。
2017年2月22日
島村法夫(顧問)

2.20.2017

2017年度5月ワークショップと11月全国大会 日程と場所のお知らせ

ワークショップ

■日時:2017年5月20日(土) 午前中
■場所:静岡大学静岡キャンパス(静岡県静岡市駿河区)
※5月20日午後~21日:日本英文学会全国大会が同会場で開催されます。

全国大会

■日時:2017年11月18日(土)19日(日)
■場所:内田洋行株式会社 「東京 ユビキタス協創広場 CANVAS」
     東京都中央区新川2-4-7 (http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas/tokyo/index.html

研究発表募集 

全国大会の研究発表を募集しています。エントリーは年間を通して随時受けつけており(できれば7月末まで)、「発表要旨」を添えての応募締切は8月末となります。
へミングウェイ研究全般はもちろん、ヘミングウェイと他の作家を横断する研究、ヘミングウェイと教育の連関など幅広く歓迎します。研究歴を問わず多くの方々の積極的なご応募をお待ちしています。(研究発表には審査がありますことご承知おきください。)大学院生の発表に対しては、協会から研究奨励金が支給されます。

ワーク・イン・プログレス発表募集 

全国大会のワーク・イン・プログレスにおける発表を募集しています。エントリーは年間を通して随時受けつけており(できれば7月末まで)、「発表要旨」を添えての応募締切は8月下旬となります。
未完の研究、中途の研究、未解決の問題などなど、完成された研究である必要はありません。未完成のまま提示して,みなで問題を共有し議論し、あるいはアドヴァイスをおくり、その研究を実りあるものにするのが目的です。ご応募があったものは原則としてすべて受理します。多数のご応募があった場合などには、調整をさせていただき、全国大会以外の機会も含めて臨機応変に発表機会を設定します。なお、ワーク・イン・プログレスも大学院生への研究奨励金の対象となります!

エントリー/応募/照会

◇◇◇各種エントリー・応募先◇◇◇

下記にて、エントリー・応募を受け付けております。
大会運営委員<全国大会担当>・小笠原亜衣:fet72308アットkwansei.ac.jp

◇◇◇その他、大会運営に関するご照会◇◇◇

大会運営委員長・大森昭生
e-mail:omoriアットc.kyoai.ac.jp